蜂の子の効能

 蜂の子は古くから日本各地で食用に使われ、その栄養価の高さから健康食品としてサプリメントでも販売され人気を呼んでいます。蜂の子の働き、具体的な効能についてご紹介します。

■蜂の子

 蜂の子はクロスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチの幼虫、さなぎで、長野県、岐阜県、愛知県、静岡県、栃木県、山梨県、宮崎県などの山間部を中心に日本各地で食用とされ、郷土料理としても親しまれています。たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、アミノ酸などの豊富な栄養素を含む、非常に栄養価の高い食品です。

■蜂の子の効能

・滋養強壮、体力増進

 蜂の子は、古くから貴重なたんぱく源として食されてきた歴史があるように、たんぱく質が豊富に含まれ、筋肉や臓器、皮膚や髪の毛を作る成分となり、滋養強壮、体力増進に働きます。また蜂の子は数多くのアミノ酸を含み、たんぱく質の合成に寄与します。

・耳鳴り、難聴の改善

 蜂の子に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、脳内の神経伝達物質のセロトニンを合成する材料となります。セロトニンはストレスを緩和し、自律神経を調節する働きがあり、耳鳴り、耳鳴りに伴う難聴の改善に効力を発揮します。

・老化防止

 蜂の子は抗酸化作用のあるビタミンCやアスパラギン、セリン、アルギニンを含み、加齢からくる肌のシワやしみを防ぎ肌の老化防止、アンチエイジングに働きます。

・免疫力向上

 蜂の子は強い抗菌作用があり、免疫力を高める働きがあります。多くのビタミン、ミネラルを含む蜂の子は、風邪などの感染症から身体を守る働きがあります。

・血行促進、冷え症防止

 蜂の子は精神を落ち着かせるセロトニンを合成するトリプトファンに加え、亜鉛、鉄などのミネラルを含み、血行を促進し冷え症を予防、改善する働きがあります。

・ 健康な毛髪

 髪の毛を作る主成分であるたんぱく質はアミノ酸からできています。アミノ酸は 健康な髪の毛を作る元となります。また鉄、銅、亜鉛のミネラルも髪の毛を作るためには必要な成分です。蜂の子は多くのアミノ酸、ミネラルを含みます。

・体内リズムの調整

 蜂の子に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、気分を落ち着かせる神経伝達物質のセロトニンを合成し、セロトニンは脳の松果体でメラトニンという体内のリズムを調節するホルモンになります。メラトニンは時差ボケの解消に役立ちます。

・脂肪燃焼

 蜂の子に含まれるアミノ酸のひとつ、アルギニンは成長ホルモンの合成に関わり食欲を抑制し、脂肪を燃焼させるリパーゼという酵素の働きを活発にします。

■蜂の子の特に優れている栄養バランス

 蜂の子が他の食品に比べ特に優れているのは、アミノ酸をはじめ、数多くの栄養素がバランスよく含まれている点にあります。どんなに優れた効能を持つ栄養素であっても、全体のバランスがうまく取れていなければ、それだけを多く摂取してもその効能を十分に発揮することが難しくなります。

 蜂の子は、ほぼ完璧に近い栄養成分のバランスが取れた数多くの効能が期待できる優れた食品といえるでしょう。

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