ギャバ配合の蜂の子サプリメントとは

 蜂の子はアミノ酸やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれ、健康を保つうえで優れた働きがあり、サプリメントとしても販売されています。中でも不足しがちなギャバが配合されている蜂の子のサプリメントがあり注目が集まっています。

■ギャバとは?

 ギャバはガンマーアミノ酪酸の略語で、英語のGamma-Amino Butyric Acidの頭文字を取りGABA、ギャバと呼ばれます。ギャバはたんぱく質を構成する他のアミノ酸とは異なり、脳や脊髄に存在する神経伝達物質で、1950年に哺乳動物の脳から発見されました。のちにギャバは医薬品としても承認されるようになり、現在に至るまで活用され続けています。

■神経伝達物質とは?

 脳内の神経細胞同士を繋ぐシナプスという隙間で、細胞間の情報の伝達を担っている物質が神経伝達物質です。神経伝達物質には神経細胞を興奮させるものと、逆に抑制するものがあり、健康な状態では、このふたつのタイプの物質のバランスが保たれています。興奮性の神経伝達物質はアドレナリン、グルタミン酸、ドーパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリンなどがあり、抑制系ではギャバ、グリシンなどがあります。

■ギャバの働き

•ストレスの軽減

 ギャバは抑制型の神経伝達物質で脳内の血行を促進し、酸素を供給して脳細胞の代謝を活発にする働きがあります。それにより興奮を抑えイライラを鎮め、リラックス効果を高めると共にストレスの軽減に働きます。

•高血圧改善

 ギャバは腎臓の働きを助け、利尿を促進し、塩分を体外に排出する効果があり高血圧の予防と改善に有効です。

•中性脂肪の減少

 ギャバは血液中のコレステロールと中性脂肪を抑制し、脂肪の代謝を促進します。肥満や動脈硬化などの生活習慣病に効果が期待されます。

•睡眠障害の改善

 ギャバは興奮を鎮め、精神を安定する効果があることから、睡眠障害や不眠症の予防、改善に効果が期待されています。

■ギャバを多く含む食品

 ギャバは穀物、野菜、果物に多く含まれています。100gあたり、トマトに62.6mg、じゃがいもに35mg、ナスに20mg、ブドウに23.2mg、発芽玄米に10mgが含まれています。

 ギャバの1日の必要量の目安は10〜50mgと幅があります。サプリメントでは、一般にこれよりも多くのギャバが配合されています。

■安全性

 ギャバは体内に存在している物質で、安全性も高くなっています。とはいえ、サプリメントで極端に多く摂取すると、動悸や息切れ、痙攣、吐き気、不安感などが出る場合があります。

■蜂の子とギャバ

 蜂の子は見た目で敬遠される方もいますが、サプリメントだと抵抗なく摂取でき便利です。蜂の子のサプリメントにギャバが配合されているタイプが市販され、通販でも購入可能です。ギャバの持つストレスの軽減や高血圧の改善などの効果が、蜂の子と一緒に摂ると一層アップするといわれています。

 蜂の子のサプリメントは成分表をよく見て、ギャバが配合されている高品質なものを選ぶようにするといいでしょう。