蜂の子は自律神経を安定させる効果あり

 健康維持のため、自律神経の安定は非常に重要です。自律神経が乱れると疲労、動悸、不眠、血圧の不安定、肩こり、頭痛などさまざまな体の不調が現れます。ストレスが溜まりやすい現代の生活は、自律神経が乱れがちになります。蜂の子には自律神経を安定させる働きがあります。

■働き続ける自律神経

 自律神経は自分の意思で動かせない、生命維持に関するすべての器官の働きを司る神経です。呼吸、発汗、消化吸収、全身に血液を流す、心臓を動かすなどが自律神経によりコントロールされています。自律神経は交感神経と副交感神経から成ります。

・交感神経

 交感神経は主に昼間に働く神経で、運動など、身体を活発に動かしている時やストレスを受けたり、緊張状態の時に働きます。

・副交感神経

 副交感神経は主に夜に働く神経で、睡眠中や、ゆったりとくつろいでいる時に働きます。

■自律神経の乱れからくる諸症状

 健康な状態では、交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れ、昼間の活動で疲れた身体は夜の睡眠、休息で回復するというサイクルを保ちます。

 しかし過剰なストレス、不規則な睡眠、加齢、更年期などで自律神経のバランスが乱れると自律神経失調症による頭痛、肩こり、全身倦怠、吐き気、多汗、動悸、めまい、不眠などの症状が現れます。

 また神経性の胃炎や、慢性的な下痢、便秘をひき起漉す過敏性腸症候群、メニエール病、過喚起症候群なども自律神経の乱れにより起こる可能性があります。

■蜂の子の自律神経安定への働き

・必須アミノ酸トリプトファン

 蜂の子は必須アミノ酸のトリプトファンを含有しています。トリプトファンは自律神経を整えるセロトニンという神経伝達物質を作り出します。トリプトファンは人の体内では合成できず、食品から摂取しなげればならない成分で、鎮静作用があり、 睡眠のリズムを整えるメラトニンというホルモンに変換され体内時計を調節します。

・神経伝達物質セロトニン

 トリプトファンから生成されるセロトニンは人の消化管、血液中、脳内に分布します。脳内に存在するセロトニンは意欲、思考、創造、行動、計画などの情報の伝達を行い、不安や恐怖といった否定的感情を軽減するように働き、精神を落ち着かせ、リラックスさせる効果があり、自律神経の安定に寄与します。

■セロトニンを作り出すには

 トリプトファンによりセロトニンは生成されますが、そのためにはビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが必要になります。

■バランスの取れた栄養成分の必要性

 トリプトファンは単独で摂取してもその効果は充分に発揮されないのです。トリプトファンの効果を得るためには、トリプトファン以外の必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが必要です。

 蜂の子は9種類すべての必須アミノ酸と10種類の非必須アミノ酸、ビタミンC、ビタミンB群、数多くのミネラルをバランスよく含みます。

 蜂の子は自律神経を安定させるセロトニンを生成する理想的な食品です。缶詰、瓶詰やサプリメントでも販売されていますので、自律神経の乱れからくる諸症状が気になる方は、是非蜂の子の摂取を考えてみてはいかがでしょうか。