突発性難聴にも蜂の子が効く

 突発性難聴は日本で年間3万〜4万人が発症するといわれています。性別や年齢、遺伝に関係なく、ある日突然、子供も含め、誰にでも起こりえる病気だといわれています。耳鳴りや難聴の改善に効果的な蜂の子は、突発性難聴の症状緩和にも作用します。

■突発性難聴

 突発性難聴は何の前触れもなく、ある日突然発症する特徴があります。耳閉感やめまいを伴うこともあります。

 ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなるという症状が劇的に起こるため、ほとんどの患者は発症時を明確に記憶しています。突発性難聴の原因は不明で、治療方法も確立されていません。一度治ると再発しないのも突発性難聴の特徴です。

■早期の受診

 突発性難聴の症状が現れると、放置したり様子をみたりせず、極力早く耳鼻咽喉科を受診し、治療を始めることが快復の近道となります。治療開始の時期が遅くなると聴力が戻るのも遅くなってしまいます。

■推測される原因

 突発性難聴は内耳に何らかの原因で障害が起きる感音難聴のひとつだと考えられていますが、何故、障害が起きるのかは解明されていません。推測される原因として、ウイルスの感染、あるいは内耳の血液の循環が悪くて起きるのではと考えられています。ストレスが原因のひとつであるという説もあります。

■治療方法

 現在、突発性難聴の治療として 副腎皮質ホルモン薬、血流を改善する薬、ビタミン剤などの内服薬が主に使用されています。

■蜂の子の効果

・免疫力の向上

 まだ原因の解明されていない突発性難聴ですが、推測される原因のウイルスの感染を予防するためには、免疫力を高める必要があります。

 国内での実験で、蜂の子はがん細胞やウイルスの感染細胞を攻撃するリンパ球のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させる働きがあると報告されています。NK細胞が活性化すると免疫力が高まり、ウイルスに感染しにくくなります。

 蜂の子はホルモンのバランスを整える働きがあり、リンパ球の活動を活性化し、副交感神経を刺激する作用があり、免疫力のアップに効果があります。

・血行促進

 蜂の子に含まれるアミノ酸、亜鉛、鉄、銅などの成分は血行を促進する働きがあり、突発性難聴の推測されるもうひとつの原因、血行障害の緩和にも有効です。

 また蜂の子に含まれる亜鉛、マグネシウムは不足すると耳鳴りや難聴の原因にもなります。

・ストレス緩和

 蜂の子に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、精神を落ち着かせるセロトニンという神経伝達物質の合成に関与します。蜂の子はストレス軽減に有効なアミノ酸のチロシン、カルシウムも含有しています。

・難聴改善効果

 岐阜大学で行われた実験では、酵素分解の蜂の子を12週間摂取した被験者の聴力の改善がみられたという結果がでています。ストレスを受けると分泌が多くなるホルモン、コルチゾールが難聴と関係していると考えられていますが、蜂の子の摂取後、コルチゾール値が低下し、難聴が改善したことが確認されています。

■突発性難聴を予防するためには

 突発性難聴はその発症原因が不明で、難病指定されている疾患です。推測されている原因を参考に、ウイルスに感染しないような強い体を作り、ストレスをできるだけ溜めないように生活習慣を整えることが大切です。食事は大切な要因で、規則正しく、栄養バランスの取れた食事を摂るように心がけましょう。