「蜂の子でめまいを改善しよう!」
目次
蜂の子には、めまいを予防、改善する効果があります。ここでは、蜂の子のどのような成分がめまいを予防、改善するのかを説明します。
めまいとは?
めまいとは、身体のバランスを保つ安定感覚が失われて、静止しているものがぐるぐる回っているように感じたり、直立を保とうとしても保てなくなる状態です。めまいの種類と原因
めまいには、大きく分けて3つの種類があり、それぞれ原因が異なります。耳から生じるめまい
耳から生じるめまいは、内耳の中に満たされているリンパ液が増えすぎて起こり、耳鳴り、耳が塞がった感じ(耳閉感)が伴うことが多いです。・代表的な病気・・・メニエール病、突発性難聴
脳から生じるめまい
脳から生じるめまいは、脳の障害によって起こり、耳鳴りや耳閉感は伴いません。・代表的な病気・・・脳卒中、脳梗塞、てんかん、良性発作頭位変換性めまい(過労、飲みすぎ、睡眠不足によって起こる良性のめまい)
その他のめまい
その他に、薬の副作用や高血圧、起立性低血圧(起きた時に急激に血圧が下がる状態)、ストレスなどが原因で自律神経(循環器、消化器、呼吸器などの働きを調整する生命維持にかかせない神経)が乱れて起こるめまい、などがあります。蜂の子には、これらのめまいの中の、メニエール病や突発性難聴、自律神経の乱れによるめまいを予防、改善する効果がある栄養素が含まれています。
めまいの予防、改善に効果がある蜂の子の成分
自律神経の乱れを整える効果がある成分
トリプトファン
必須アミノ酸のトリプトファンは、神経伝達物質のセロトニンの材料となります。セロトニンは、「しあわせホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させ、気持ちを落ち着かせることで、副交感神経(リラックスした時に働く神経)を優位にして自律神経の乱れを整えます。
また、セロトニンは、興奮したり、集中力が増したりする時に分泌されるドーパミンやノルアドレナリンが過剰に分泌されて、交感神経(活発に活動する時に働く神経)が優位になり、緊張やイライラが高まった時には、分泌を抑える働きをします。
自律神経の乱れを整える働きがあるセロトニンは、トリプトファンが不足すると増えないので、トリプトファンは、自律神経の乱れを整えるために重要です。
メニエール病や突発性難聴に効果がある成分
蜂の子は、メニエール病や突発性難聴の原因のひとつのストレスや血行不良を予防、改善する働きがある成分を含んでいます。トリプトファン
必須アミノ酸のトリプトファンが材料となってできるセロトニンは、精神を落ち着つかせ、安定させるのでストレスを軽減する働きがあります。また、鎮痛効果があるので、痛みによるストレスも軽減します。
さらに、不眠を予防、改善する効果が高いメラトニンの材料となるので、めまいの原因のひとつの睡眠不足を改善する働きもあります。
メチオニン
必須アミノ酸のメチオニンは、トリプトファンと同様にセロトニンの材料になります。また、適切な量が分泌されると、気力や集中力を高める神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリン、痛みを軽減するアドレナリンの材料となるので、ストレスを予防、改善する効果があります。
フェニルアラニン
必須アミノ酸のフェニルアラニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの材料となります。ノルアドレナリンやドーパミンが十分な量分泌されると、気力や集中力が高まり、ストレスへの耐性がつきます。
リジン
必須アミノ酸のリジンは、アルギニンと一緒に摂取すると不安をやわらげて、ストレスを軽減する効果があることが、実験で判明しています。蜂の子にはリジン、アルギニン、どちらも含まれています。
グリシン
非必須アミノ酸のグリシンは、セロトニンを増やす働きがあります。また、グリシンは、寝つきをよくし熟睡感のある質のよい睡眠へ導くので、めまいの原因のひとつの 睡眠不足を改善する効果が高いです。
チロシン
非必須アミノ酸のチロシンは、意欲や集中力を高める働きがあるノルアドレナリンやドーパミンの材料になるので、ストレスを軽減する働きがあります。アルギニン
非必須アミノ酸のアルギニンは、血管を拡張する働きがある一酸化窒素を生成するので、血行をよくして難聴を改善する効果があります。ビタミンB1
ビタミンB1は、「神経ビタミン」とも呼ばれており、脳の中枢神経(脳と脊髄に存在する神経)を正常に保って精神を安定させてストレスを防ぐ働きがあります。パントテン酸(ビタミンB5)
ビタミンB群のパントテン酸は、「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスに対抗する働きがある副腎皮質ホルモンの働きを促します。また、パントテン酸は、血管の壁に沈着して血管を狭くする悪玉コレステロールを肝臓に運ぶ効果がある善玉コレステロールの合成を促進します。
善玉コレステロールが増えると、血液の流れがよくなり、血行がよくなります。
ナイアシン(ビタミンB3)
ナイアシンは、ストレスを予防、改善する効果があるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンの材料となります。また、ナイアシンは寝つきをよくしたり、レム睡眠(脳が働いている状態の睡眠)とノンレム睡眠(脳が休んでいる状態の睡眠)のリズムを整えて、熟睡感のある質のよい睡眠へ導く働きがあります。
ビタミンC
ビタミンCは、抗ストレスホルモンと呼ばれる副腎皮質ホルモンを合成するのに必要な成分です。カルシウム、マグネシウム
ミネラルのカルシウムとマグネシウムは、イライラ感を鎮めて精神を安定させる効果があります。カルシウムとマグネシウムは、バランスよく摂取するとお互いの働きを助けるので、カルシウム2に 対してマグネシウム1の割合で摂取するとより効果が高くなります。
亜鉛
ミネラルのひとつの亜鉛は、神経伝達物質の合成に必要な成分です。また、亜鉛は精神を落ち着かせて、ストレスを軽減する働きもあります。
鉄
ミネラルのひとつの鉄は、ヘモグロビンの材料となって貧血を予防するので、貧血によるめまいを予防、改善したり、血行をよくしたりする働きがあります。リノレン酸(αリノレン酸‐アルファ・リノレン酸)
脂肪酸のひとつのリノレン酸(一般的にはαリノレン酸のこと)は、脳細胞を正常にしたり、血液の流れをよくしたりするので、めまいを予防、改善する効果があります。蜂の子のめまいに対する効果の実験
中国のペキン医科大学と天津医科大学の共同研究で、メニエール病や更年期障害で、めまい、耳鳴り、難聴の症状がある人32人に蜂の子を摂取してもらい、その効果を調べる実験が行われました。その結果、蜂の子を摂取して3日目に70%の人がめまいがなくなり、一カ月後には88%の人が全快しました。
この実験で、蜂の子は、めまいを改善する大きな効果があることが判明しています。
また、この実験では、耳鳴りは75%の人が全快し、難聴は一カ月後に67%の人がなんらかの改善がありました。
おわりに
蜂の子には、めまいを改善する効果がある成分が多く含まれています。アミノ酸は、自律神経の乱れを整える働きがありますが、蜂の子には上記のアミノ酸を含めて合計19種類ものアミノ酸が含まれています。
また、実験の結果でも、蜂の子はメニエール病や更年期のめまいを改善し、人によっては全快させる働きがあることが判明しています。
ですので、蜂の子はメニエール病や突発性難聴、自律神経の乱れによるめまいに悩んでいる人にお勧めします。