蜂の子に含まれるアミノ酸
アミノ酸は人の体を構成する元になる成分で、人が生きていく上で必要不可欠な物質です。自然界には数多くのアミノ酸が存在しますが、人の体を作るアミノ酸は全部で20種類あります。蜂の子にはアミノ酸が非常にバランス良く含まれています。アミノ酸はどんな種類と働きがあるのでしょうか?■アミノ酸
アミノ酸は人の体を構成するたんぱく質の元となる物質で、体の約20%を占めています。人の体を構成する20種類あるアミノ酸の中で、体内で合成できず、食事から摂取する必要のある9種類のアミノ酸を必須アミノ酸、体内で合成可能な11種類のアミノ酸を非必須アミノ酸と呼びます。
必須アミノ酸、非必須アミノ酸のほかに、たんぱく質と結合しない状態で存在するアミノ酸は遊離アミノ酸と呼ばれ、オルニチンやシトルリンなどがあります。
■蜂の子に含まれるアミノ酸
蜂の子には必須アミノ酸9種類すべてと非必須アミノ酸10種類が含まれています。
・必須アミノ酸
イソロイシン、ロイシン、リジン、バリン、フェニルアラニン、トレオニン、ヒスチジン、メチオニン、トリプトファン
・非必須アミノ酸
タウリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、アラニン、グリシン、チロシン、アルギニン、セリン、システィン
■アミノ酸の働き
アミノ酸はそれぞれ、特徴を持った働きがあります。
・BCAA〜分岐鎖アミノ酸((バリン、ロイシン、イソロイシン)
バリン、ロイシン、イソロイシンはBCAA、分岐鎖アミノ酸と呼ばれ、筋肉中に多く分布し、運動中に失われます。筋肉中のたんぱく質を合成する早さの調節にも作用します。BCAAはスポーツ用のサプリメントに多く配合されています。
・リジン、プロリン、アラニン、アルギニン
脂肪の燃焼を促進します。アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きもあります。プロリンはコラーゲンの材料となり、その合成を活発にし、皮膚の再生に関与します。
・システィン
皮膚のメラニン色素の生成を抑制する働きがあります。
・チロシン
脳を覚醒させる作用のある神経伝達物質、ドーパミンの原料となり集中力を高める働きがあります。
・トリプトファン
精神を落ち着かせる神経伝達物質、セロトニンの原料で、リラックス状態になるように働きます。
・グルタミン、アルギニン
免疫力を高めます。
■アミノ酸を多く含む食品
必須アミノ酸の摂取において最も大切なことは、必須アミノ酸はひとつでも不足すると、その効果を十分に得ることができなくなるということです。
アミノ酸はバランスよく摂取することが大切です。アミノ酸のバランスが取れている食品は肉、卵、魚、大豆、乳製品などのたんぱく質で、これらの食品を一定量摂取している限り、アミノ酸の不足の心配はありません。
蜂の子はアミノ酸バランスが良く、ビタミンやミネラルも数多く含むので、理想的な食品といえます。サプリメントでも販売されています。
■注意すること
ベジタリアンで肉類や乳製品を食べないと、どうしてもアミノ酸が不足しがちになるので注意が必要です。ベジタリアンの方は意識して大豆製品を積極的に摂りましょう。
また特定のアミノ酸をサプリメントから大量に摂取した場合、健康被害が起きる可能性があるので必ず用量を守るようにしてください。