蜂の子に含まれるビタミン

 ビタミンは体の調子を整える大切な栄養素です。蜂の子は疲労回復、滋養強壮に役立つビタミンB郡がバランスよく含まれています。ビタミンB郡はひとつだけでは効果を発揮しにくく、相互に作用し合ってその効果を発揮します。

蜂の子に含まれるビタミン類と含有量(100gあたり)

ビタミンC 3.80mg

ビタミンB群
 ビタミンB1 0.41mg
 ビタミンB2 0.91mg
 ナイアシン3.67mg
 パントテン酸1.19mg
 ピリドキシン0.12mg
 ビオチン0.02mg
 コリン(ビタミン様作用物質)168.4mg

■ ビタミンCの働き

 ビタミンCは抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素を排除し、老化を防止し免疫力を高める働きがあります。またメラニン色素の生成を抑制し、しみやソバカスなどを改善します。コラーゲンの生成を促し、鉄やカルシウムの吸収にも関与します。

 ビタミンCは喫煙や飲酒、風邪やストレス、激しい運動により大量に消費されます。

■ビタミンB群の働き

 ビタミンB群は相互に作用し合い機能するので、ひとつだけを大量に摂取すると他のB群の不足を招き、効果的に作用しなくなります。

・ビタミンB1

 ビタミンB1は糖質の分解を助ける補酵素の働きがあり、成長を促進します。不足すると疲労が溜まり疲れやすく、気分がふさぎ、食欲不振や胃腸障害の原因になります。

・ビタミンB2

 ビタミンB2は細胞を再生し、皮膚、髪、爪を健康に保ち、成人病、肥満、糖尿病の予防効果があります。不足すると口内炎などの粘膜のトラブルが起きやすくなります。

・ナイアシン

 ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要な成分で、血行を良くし、皮膚、粘膜の健康を維持する助けになります。ナイアシンは体内でトリプトファンからも合成されます。不足すると、ペラグラというナイアシン欠乏症になり、皮膚炎、下痢、めまい、神経障害などの症状が出ます。

・パントテン酸

 パントテン酸は糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要なコエンザイムA酵素を補助します。善玉コレステロールを増やし、ストレスを減らすホルモンの合成にも関与しています。パントテン酸は体内でも作られ、欠乏症になることはまずありません。

・ピリドキシン

 ビタミンB6であるピリドキシンは、たんぱく質の代謝に必要不可欠な成分です。ピリドキシンはアミノ酸の代謝にも関与し、神経伝達物質の合成を促進します。

 ピリドキシンは腸内細菌からも合成されるので、不足の心配はまずありません。ただし妊娠中や、抗生物質を服用中の時は不足する場合もあり、皮膚粘膜のトラブルが起きやすくなります。

・ビオチン

 ビオチンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝において酵素の働きを助け、皮膚粘膜、髪の毛の健康を維持する働きがあります。不足すると皮膚のトラブル、結膜炎、筋肉痛、疲労倦怠感、脱毛、白髪が増えるといった症状が出ます。

・コリン(ビタミン様作用物質)

 コリンはアミノ酸から合成されます。ビタミン様作用物質はビタミンのような働きがある栄養素で、体内で合成され、欠乏症は起きません。コリンの他にもビタミンP、ビタミンQ、ビタミンU、イノシトール、ルチン、パラアミノ安息香酸などがあります。

 コリンは脂肪肝を防ぎ、血管を広げるアセチルコリンを作り、血圧の低下に有効に働きます。コリンはリン脂質のレシチンの成分となり、コレステロール値を正常に保つ働きがあります。また、記憶力や集中力を高める働きもあります。

■蜂の子は水溶性ビタミン含有

 蜂の子に含まれるビタミンはすべて水溶性です。脂溶性ビタミンA、D、E、Kについては他の食品から補うようにしましょう。ただしサプリメントでは脂溶性ビタミンが添加されている商品もあるので、成分表を確かめるようにしましょう。