蜂の子は老人性難聴に効果あり?

 加齢に伴い発症する老人性難聴は、 現在のところ治療方法が見つかっていない疾患のひとつです。難聴、耳鳴りの改善に効果ありとして注目が集まる蜂の子ですが、老人性難聴が改善したという口コミも多く聞かれます。

■老人性難聴

 老人性難聴は加齢性難聴とも呼ばれ、50〜60代頃から次第に聴力が落ちはじめ、年と共に少しずつ進行していく疾患です。老化現象のひとつとされています。まず、高音が聞き取りにくくなり、進行するに従い、だんだんと会話が理解しにくくなる傾向にあります。一般に、老人性難聴は両耳同時に起こります。

 難聴は、めまいや耳が詰まった感覚を伴う事がしばしばありますが、老人性難聴の場合、これらの症状は伴わず、単に難聴だけの症状がほとんどです。

 老人性難聴のごく初期の頃、 金属音のような高い音のする耳鳴りが起こりやすくなります。これは加齢により、内耳にある蝸牛という部位の有毛細胞の働きが老化し壊れるために生じます。40代でも起こりえる症状です。

 老人性難聴は根本的な治療法がないため、補聴器で聴力を補います。しかし症状を改善することは可能です。

■蜂の子

 蜂の子は古くから滋養強壮などの目的で、国内外で食されてきた栄養価の高いスーパーフードで自然食品です。耳鳴り、難聴の症状を緩和する可能性があることは、岐阜大学医学部の研究結果でも報告されています。

 蜂の子はミツバチ、スズメバチ、クロスズメバチ、アシナガバチなどの幼虫で、国内では地方の山間部を中心に郷土料理として長く親しまれてきました。たんぱく質が豊富で、食糧難の頃には貴重なたんぱく源として活用されてきた歴史があります。

■コルチゾールと老人性難聴の関係

 耳鳴りや難聴の原因は加齢以外にも病気やストレスなど、さまざまな原因が考えられますが、はっきりとは解明されていません。ひとつの原因として、血中に存在するコルチゾールというホルモンが関係している可能性が注目されています。

 コルチゾールは内耳にあり聴力を司る感覚器官で、老人性難聴に関わっている蝸牛にその受容体が存在しています。コルチゾールはストレスを受けると分泌が盛んになります。強いストレスを受けるとコルチゾール値が上昇し、聴力が低下するという実験報告もされています。そしてコルチゾールは加齢によっても増加し、老人性難聴の進行に関係している可能性があると考えられています。

■蜂の子の難聴への効果

 岐阜大学で行われた実験結果によると、蜂の子の摂取(12週間)後、被験者の聴力の回復がみられ、血中のコルチゾール値が低下したことが認められました。

 この結果から、聴力の改善にはコルチゾールの低下が影響していると考えられ、蜂の子は加齢による難聴の予防に働く可能性があることが明らかになりました。尚、この実験では酵素分解の蜂の子が使用されました。

■酵素分解の蜂の子

 酵素分解の蜂の子とは、採取した蜂の子を凍結乾燥し粉末化したもので、蜂の子に含まれているたんぱく質を摂取しやすいようにアミノ酸に分解し、配合したものです。サプリメントで酵素分解の蜂の子が販売されています。

■まとめ

 蜂の子は薬ではなく、すべての老人性難聴の改善に効果があるとは断言されていません。また老人性難聴だと自己判断することは危険で、他の病気である可能性もありますので、まずは医療機関で診断を受けることをおすすめします。

 しかし蜂の子は数多くの栄養成分のバランスが取れた食品で、継続的に摂取することにより、難聴をはじめ、健康維持と増進に優れた効果が期待できる食品であることは間違いないでしょう。